ヘンリエッタの中山 咲
このコーナーでは、西美濃から生まれた
今やちょっぴり有名人となった人を取り上げていきます。
最初はこの人です!
大垣市内のある書店。
「ヘンリエッタ」という本が山積みされている。
著者は『中山 咲』という18歳
現役の大垣北高3年生だ。
第43回文藝賞を受賞した作品が
「ヘンリエッタ」だ。
文藝賞は、河出書房新社の文学賞で、
小説ジャンルにおける新人の登竜門である。
第18回には「1980アイコ16才」で
名古屋の堀田あけみが受賞しているし
第39回は大垣出身の中村 航が
「リレキショ」で受賞した。
☆彡
「ヘンリエッタ」の受賞理由に
作者の聴覚・耳のよさがすばらしく
音というものをていねいに描いている、とか
センスよし、文章よし、
あるいは、完成度の高さに文句のつけようがない、
などべたほめである。
私、読んでみました。
確かに、音、空気など、こんな表現はうならせるものがある。
たとえば、
「カタリと箱が空く音、カチャンとなにかが触れあう音、
コツリという音で作業は終了。届け物は箱におさめられた。
ふぅふぅは少しの間だけその場にあって、ふいにカチャカチャにとってかわった。
来たときとまったく同じリズム、同じ速さで帰っていく。」
これは牛乳配達がやってくる情景。
読んでいると、音が聞こえてくるようだ。
主人公はまなみ、という高校生。
でも登校拒否し、通えないらしい。
あきえさんの家に、みーさんの女ばかり3にんの奇妙なくらし。
劇的な展開があるわけじゃないけど、
ついつい読んでいってしまう。
「水をまいたように、しっとりとつめたい畳」に寝ころがり
「わたし、死体みたい」とつぶやく。
「天井の木目をみつめる。」
こうした表現は、なかなかうまい。
状況を、空気感で表わす。
ところで、「ヘンリエッタ」って何のことかって?
それは、読んでみてください。
この先が期待できる有望な新人
中山 咲ちゃん、がんばってね!
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