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2013年2月28日 (木)

神々しい山々

暖かな日差しで、
春到来間近し、を思わせる一日だった

揖斐川の西あたりから北を見ると
雪を被った山々が浮かび
稜線が気持ちいいほどくっきりと見られた
Img_4485

こんな光景は年に何度見られることだろうか

濃尾平野の北西端には木曽三川のひとつ
揖斐川が流れている

その上流には有名な古刹や伝説の池がある

美濃の正倉院、ともいわれる両界山横蔵寺であり
西国33か所観音霊場の満願寺の谷汲山華厳寺である

いずれも天台宗の寺院であるが、
山岳密教の影響を受け
歴史的にも価値があり
今でもどこか神秘性を帯びた寺院である

信長の焼き打ちに全滅した叡山に
この横蔵寺の本尊薬師如来が遷座されたのである

この如来は最澄自らが掘り上げた2体のうちのひとつで
天台の本山・延暦寺にいわば強制的に取り上げられた
ものだろう

そんな歴史があるのにだれも知らない
Img_44921

谷汲山も名鉄線が廃止となり、観光バス、マイカーでの
巡礼客ばかりになったが、昔は歩くしかなかった

大垣の赤坂から中山道を分岐し、北に向かう巡礼街道
には今でも、乳くれ地蔵、接待所など史跡が残る

行き倒れて無縁仏となった人々が、北の山々を見て
涙を流したのだろうか

こうした寺に五木寛之、や梅原猛らが訪ねている

今日、かつての勢力も失い、山奥の古刹として
生き延びているが、ここにも地方の哀しみがある

一方、伝説の池もある

越前との国境、三国岳ちかくの稜線上にある
伝説の池は、恐ろしいほどの静寂ななかにあって
人を寄せ付けない神秘性がある

いわゆる夜叉姫伝説のある「夜叉ケ池」である

揖斐川の流れる下流の神戸町安次には夜叉堂がある
安八大夫安次の子孫である石原伝兵衛が毎年7月に
夜叉が池に登り龍神さまにお参りしている

こうして澄み渡った空のむこうの遠くに見える稜線から
寺院や池の位置を特定するのは難しい

でも、西美濃から見る越美の山々は何とも神々しい

とくに今日はそう感じた







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