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2012年7月29日 (日)

馬籠の印象

ここんとこ暑い毎日が続く

岐阜県でも特に多治見市や
揖斐川町がいつも
むちゃ暑にランクインする

熱中症で死亡!の記事

高齢者が特に多い

クーラーがたとえあっても
使わない人がけっこういる

あの、冷え方が好きじゃない
という理由もあるようだ

先日、久し振りに馬籠に出かけた
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中津川市街から
大型トラックが行き交う国道19号をはずれて
曲がりくねった山道を登ると

こんな山村風景がまず目に入る

何にもないけど我を忘れてしばし見とれる

日本の原風景だ

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馬籠宿は何故か急峻な坂に沿って宿場がつくられた

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街道沿いに流れる水路には
冷たい水が勢いよく飛び跳ねている
両手ですくうと何とも言えぬ快感

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ちょっと疲れたら一休み
名物五平餅にラムネもいいかも

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ゴットンゴットン、水車の回る音
ゆったりした時を刻む

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時代がかった表戸
障子戸を入ればひんやりした土間

旅人はわらじを脱いで足を洗う
今夜はこの宿で一泊か

そんなイメージが湧きおこる
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さりげない装飾で旅人をもてなす

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昔のモノがここではまだまだ生きている

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馬籠の中心にある島崎藤村記念館
藤村フアンはここでじっくり鑑賞してもいい

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昔ながらの手作り工芸品が
歩く人の足を止める

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売り物か飾りかの判別もつかない
不思議な取り合わせ

山の生活スタイルが分かる
自給自足を基本とした
その土地に生きる覚悟が見える

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街道筋は江戸や京の動きが旅人により
いち早く伝わった

それだけに厳しい取り締まりもあった
「夜明け前」の世界
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見晴らしの良い展望台から恵那山が見える

心地よい自然の風が吹いてくる
「ああ 涼しいなぁ」

これこそ天然クーラーだ
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美濃を通る中山道は
私にとって身近な存在なのだ

恵那・中津川といった、いわゆる東濃の
中山道は色彩が濃いような気がする

一方、赤坂・垂井といった西美濃を通る
中山道は淡白な印象を受ける

うまく表現できないが
この違いは一体何だろう

壬申の乱以来騒乱に明け暮れた西美濃

家を焼かれ兵火に逃げ回り
いつの時代も翻弄された
故にか郷土に根を置くことが困難だった

それに比べ東濃はずいぶん山深い
木曽路の自然の厳しさ、
そして閉ざされた山村での生活、
「夜明け前」に見られる自由への想い

象徴的に存在するのが
西美濃の伊吹山
東美濃の恵那山だ

馬籠の高台からは恵那山も
伊吹山も見えるという

昔の旅人は、どんな印象をもったでしょうか






















2012年7月25日 (水)

団体様もOKで~す!

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ちょいとお土産店の軒先を見上げますと
こんな光景が目に入りました

いや~壮観ですなぁ

ざっと数えてみても7つあります


最近ツバメさんにとっては
住環境が悪くなりました

はるばる遠い国から
子作り旅行にやってきても
ホームステイといいますか
お泊りする宿がないんです

街中でも古い民家が残っていたり
あるいは田舎の農家だったりしますと
まだツバメさんお宿の受け入れ体制が
あります

でも、団体さんはちょっとというか
ほとんど見かけませんねぇ

ここは珍しく
「団体さんでもOK」なんですね

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このお店、ちゃんと巣の下に糞が落ちないよう
横板が打ちつけてあり
万全の態勢なんです

ツバメにとっても
観光客にとっても
お店にとっても
いいことなんです

「三方よし」です

けど
これだけあると迷ちゃいますね

そりゃ、一応先着順ですけど
時にはそそっかしいのがいて
間違えたりするかもね

けんかしても番頭さんもいないんで
困りますが話し合いでしょうか

今日は、つばめ家族はもういませんでした

多分、今年はお帰りになったんでしょう

これから長いオフシーズンになります

また、来年大賑わいすることでしょう

            (中津川市・馬篭宿)

2012年7月23日 (月)

ある家族の歴史

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表札がずらり並んでおります

大きいのはやっぱり世帯主かな
寄り添うのは母ちゃん

小っちゃいのは子供達かな

ちょっと離れてジイサン、バアさん

長い年月、風雨にさらされ
木目が浮き出て
もはや文字の判読は不可能です

いろいろありました

一番賑やかな時が懐かしく思い出されます

あの頃、
貧しかったけど楽しかったナ
笑ったり、泣いたり、ケンカしたり

やがて子供たちが次々独立して

もとの静けさに戻った

そして
今は
表札だけ

誰もいなくなったこの家には
こんな家族の歴史があったのかな

今、田舎では
10軒に1軒が空家らしい
それが近い将来
5軒に1軒と急増すると
いう

いろんな訳ありで
どこもかしこも
朽ちて行く

ああ、どこへ行く日本!

             (岐阜県垂井町)

2012年7月22日 (日)

「ロマン紀行・壬申の乱」に酔う

天候不順のせいか、
運動不足が原因か
ともかく
6月下旬から体調がよくない

気持ちまでドンヨリして
頭のキレもよくない

それでも、
ようやく梅雨が明けたので
すっきりするかと思えば
今度は酷暑

で、そんな中
たまたま図書館で借りたのが
「ロマン紀行・壬申の乱」だ
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読み出したら
体調が悪いのも忘れるくらい
はまってしまった

でも、読書スピードは遅く
読んでもすぐ忘却のかなたへ

行きつ戻りつ、居眠りもはさんで
なかなか進まずだったが

それでもめげずに読み進めて
やっと昨日読了した

この本は1991年1月から
毎日新聞の朝刊に
1年間に渡り連載されたものを
1冊にまとめた本だ

672年、天智天皇の後継争いで
天智の子・大友皇子と
皇弟・大海人皇子(後の天武天皇)とが
戦った乱が
いわゆる「壬申の乱」だ

これを伝える原資料は「日本書紀」のみ

その中で、私の住んでる西美濃地方が
この乱の勝敗を決定する
重要な舞台として登場するのだ

なぜ、これほど、西美濃がキーポイントなのか

今までにも、郷土の優れたミニコミ誌
「西美濃わが街」(現在休刊中)でも
たびたび取り上げられてきたし

地元の講演会、研究会などで「壬申の乱」が
取り上げられてきた

しかし、どうしても全体像が見えにくい
断片的で分かりにくかった
(自分の勉強不足も多分にあるが…)

この本の特徴は「ロマン紀行」が
示すとおり
大海人皇子が大津を脱出して、吉野に逃げ
さらに伊勢から美濃にと移動するルートに
即して「壬申の乱」を読み解いていくものだ

1300年以上も前のことが
本当にどれだけ分るのか

どのルートをたどったのか、
地元の言い伝えや伝承、古老の話
郷土史家の推理などを交えて
展開していく

奈良県、三重県、岐阜県などの地図を片手に
そして時折グーグル地図も拡大して
「なるほど、この道を進んだのか」などと
納得したり、首を傾げたりして読み進めた

何だか自分も一緒に歩いているようで
実に楽しい

わからないことが多いし
その謎を推理していく

それが好奇心をさらに湧きたてる

大海人の私領地である
美濃の安八磨郡「湯沐邑」は
一体どこにあったのか

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〈金生山)

大海人軍側は、短期間に何千もの兵を
終結出来たのはなぜか

不破や尾張はどう動いたのか
反対勢力はなかったのか

大量の武器はどうやって調達したのか

それを解き明かすヒントは?

鍛冶の神さま〈金山彦)を祀る南宮大社

昔、赤鉄鉱が採掘された金生山

伊富岐神社との関係は…
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〈南宮大社)

不破には多くの渡来系氏族が住みついたのは
なにゆえか

壬申の乱で大きな役割を果たした西美濃は
それによってどう変化したのか

古文書や歴史書、そして遺跡、など関連づけて
なおも見えてこない部分がある

物証ばかり集めても、無理があるし
本当の姿は見えてこない

それを古代にタイムスリップして
「こうではなかったか」と
大胆に推理する

歴史が面白いのはその部分ではないだろうか

「天下分け目の関ヶ原」というが
その後、何度も多くの天下を左右する戦が
この地方で繰り広げられた

西美濃はそういう運命の地なのだともいえる

そして、この著者〈椎屋紀芳氏)が語るように

「かれらは何を夢見て戦ったのか。…
東国びとが総力を挙げて実現した天武朝は
夢を叶えるどころか近江朝より苛烈に律令制度を
進めた。
命をかけて戦った東国の豪族、農民たちに再び
栄光の日は来なかった。」

歴史を見てくると
西濃地方は、いつの世でも
権力者にとって恐れられた地であったし
ここを制覇したものが天下を取ったのだ

そのせいか、時の為政者は
この地域を細分化し
分断化政策をとってきた

平成の大合併推進でも
「西濃はひとつ」の合言葉どおりに
キャンペーンを随分張ってきたが
結局、まとまらず破局となったのだ

古代のロマンは、1300年を経た今も
現実のわれわれに
「これでいいのか!」という
生きざまを問われているような気がした

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