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2012年5月25日 (金)

「亦奇録」は面白い(2)

大垣藩・家老の小原鉄心御一行が
江戸まで旅をした記録「亦奇録」ですが、
この中には多くの人が登場する

Img_33221

傍島良仲、千秋老泉という人が出てくる

この二人、御一行を見送るため大垣から木曽川を越え
起(おこし)宿までやってきた

Cocolog_oekaki_2012_05_25_18_54
しかしだ、
ここで「旅への思いとみに湧いて、
ぜひご一緒させていただいて
横浜港をみたい
」と二人が言いだした

「大夫(たいふ、鉄心のこと)が良いと言われたので
連れて行くことになった
これまた奇である」

オイオイ、いいのかい
路銀はどうすんだよ、家の人の了解取らなくていいの
通行手形とかどうするの 
                 moneybag

こっちが心配しちゃうよ

江戸時代は、もっと旅が厳しいかと思っていたんだが
そうでもねぇな

まあ、時は幕末も幕末の1866年だ
幕府にとってそれどこじゃなかったのかもね

一行が3月30日、浜松を出立した
この日の日記に海鴎がこう付記している

「傍島良仲は茶屋に出くわすたびに酒を注文する
この日も5,7回
そのうえ鰻を食い団子を食い
山路のうんと険しいところにくると、
若い連中と走り比べをやって先陣争いをする

すでに齢60を超えているんのだから、
その元気は驚くべきものだ」


道中が嬉しくって、楽しくって仕方がない
その情景が実にリアルで笑える


こういう「年寄り」って今の世の中にもいるよなぁ

この傍島さんの素性は不明だが、
まあそこそこ金持ってるんだろう

毎日が退屈で何か面白いことないかな
好奇心一杯で、あれこれ見ておきたい

この積極的人生は、なかなかですなぁ
Cocolog_oekaki_2012_05_25_21_25
さて、4月3日に三島宿を立って、箱根越えをする
アップダウンできつい道のりだ

箱根駅伝でもその辛さは相当なものだとわかる 
芦ノ湖の箱根の関所を無事通りぬけると

鉄心先生「オイ、みんな、これから温泉に寄るかね!」
全員「行きます、行きます」

本来なら官費で赴任の旅だ、
こんな寄り道はしないはずだ
しかし、
今回は文人らを引き連れての旅だ

こんな心遣いも見せております
      
 
 

で、温泉につかり酒を飲んで、
それから、また急坂を下って歩いて
小田原宿まで行くんだから凄すぎる

ところがあくる日の4月4日
出立しようとしたら腹の調子が悪いものが5人もいた
湯あたりらしい

重い二人を残し駕籠やら馬に乗って出発
旅先での病は心細いもの

私も旅行中に風邪と疲れで発熱し、
医者も閉まっていて
売薬で何とか治ったけど、
ホント大変だった

旅先は日頃のストレス発散で気分が高揚し
どうしても羽目を外しがちだ

水戸黄門の印籠もそういう時の薬入れだ

さて、鉄心さん、酒飲んで駕籠に揺られて居眠り
誰かが馬上から呼びかける

子安鉄五郎という人が横浜からやってきたのだ

ここからが、この旅最大のクライマックスで
鉄心さんが初めてボウリングなるものを
体験することになる

(つづく)

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