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2012年5月22日 (火)

「亦奇録」は面白い(1)

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先月オープンしたばかりの
大垣市奥の細道むすびの地記念館で

「小原鉄心没後140年記念祭」があり
記念講演会が5月19日開催された


小原鉄心の名前ぐらいは
以前からちょっと知っていたが

いや、なかなかの人物だったことが
清水進センセイの講演
「小原鉄心のエピソード」でよくわかった

Img_3302

・鉄心は藩政改革を行って嘉永元年の藩の
借財32万両解消に努めたが、藩士からは
批判された
・鉄心は鳥羽伏見の戦いが起きると大垣藩を
勤王に導いた
・鉄心は由利公正と対立し参与を辞職する
松平春嶽は鉄心の活躍を高く評価する

こうして聞くと大垣藩は一地方の小藩ではあるが
意外に歴史の表舞台に深く関わっていることに
驚くのだ

次々に鉄心の業績や大垣藩との関わりが
流暢でわかりやすいく
清水センセイは話される

まあ、このあたりは今回の講演では前置き的であります


鉄心という人はどういうひとだったのか

家老なんて聞くと、まあ堅物でやっかいな奴
こんなイメージを描いてしまう

が、どっこい!
なんのなんの
・鉄心は文豪・人豪と評された
・鉄心は酒豪として名を高めた

で、今回の本題はこちらだ
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「亦奇録」(えききろく)は、
幕末の大垣藩・家老・小原鉄心が
江戸に旅した時の記録で
まあ、旅日記といったほうがよい

原本は漢文でとても難解すぎて
シロウトでは読めない

アタリマエダのクラッカーだ

そこで、現代語版ができた
横山 正センセイのご尽力で
われわれも楽しめるわけです
感謝、感謝!

鉄心顕彰会という勉強会で
酒を飲み飲み、読解が進んだそうである(笑)

なんせ、この会の事務局が「三輪酒造」さんとか
頷ける

講演:『亦奇録』を読む、

横山センセイの講演はじつに面白かった

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「亦奇録」と名付けられたゆえんは
慶応二年、鉄心が江戸藩邸詰めになるが

今回の赴任の旅、藩士でもあり儒学、文人、絵画などの
才も深い、野村藤蔭、菱田海鴎、菅竹州らも同行することになる

皆が風流を解するものばかりなので鉄心が

「どうだ、今回の旅の日記を変わりばんこに書いたらどうかね」
「そりゃいいですね」

「よし!決まった、じゃそうしよう。それも亦(また)奇だねぇ」

まあ、こんな調子だったらしい

慶応2年(1866)3月26日(新暦で5月10日)
大垣を旅立つ
美濃路を通り宮宿から東海道を東へ
江戸に4月6日(新暦で5月20日)着

11日で400キロだから、毎日40キロくらい歩くんだ
むちゃむちゃ健脚だな昔の人は

鉄心50歳、藤陰40歳、海鴎31歳

私、1回だけ渥美半島を40数キロ歩いたことあるけど
死ぬほど辛く足がひきつってガタガタになってしまった

慶応2年って、幕末も終わりの明治維新が1868年だから
2年前だよ

この年、第二次長州征伐の最中とかで
世情は激動期のはずなのに、
なんかこの旅日記は
のんびりしてるようだ

とにかく、道中で酒ばかり飲んでる
名古屋城下に入り、友人の鷲津毅堂家では
「お、ひさしぶりだな、よく来てくれたな、酒飲もう」
「よし、飲もうぜ」
堀川の舟でもまた飲む
宮宿では妓楼に上がってドンチャン騒ぎ

こんな調子で続くのだ

しかし、ただ酒を飲んだくれているばかりではない
行く先々で会う学者、詩人、絵画師など談笑し
世情について話をしている

そして相手の求めに応じて書を揮毫している
余りに希望者が多いものだから、旅立ちを延ばしたりしている

だからか、旧家には、こうした書画骨董が残ってるんだ
今じゃお宝ウンヌンだけど当時は著名人のサイン色紙みたいな
ものだったんだろうな

「亦奇録」はまだ途中までしか読んでないんだけど
とにかく面白いし楽しい

一人で読んでは笑ったり、驚いたり、感心したり
歴史がホント身近に感じられる

(つづく)














 

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