« 夏が過ぎて | トップページ | 怖いつぶやき »

2011年9月 9日 (金)

なつかしい本が出てきた(1)

ダンシャリしていたら

なつかしい本が出てきた

Img_2274
月刊誌「映画評論」だ

1972年(昭和47年)10月号

と、いうことは今から39年も前だよ

目次をみると
特集・大チャップリンの肖像
ロマン・ポランスキー研究
特集・恐怖映画の逆宇宙
シナリオ「怪談・牡丹灯籠」

特に恐怖映画の逆宇宙、では
「眠れる水の誘惑」を 堀切直人氏が執筆している

いま少し読み返してみたが、
いやいや、難しいな

今となっては難解な話はとてもついていけない
けど、
中川信夫監督の映画「四谷怪談」「牡丹灯籠」は
恐怖のあまりトイレも行けないし、旅館にも泊まれない

襖、畳、しみついた天井、古びた仏壇、
狭いボットン便所、カビ臭い押入れ
よどんだ沼、薄暗い街灯の夜道、神社の裏、墓地…

じめっとした皮膚感、奇妙な静けさ、
日本の風土に特有な生活の場の吹きだまりが
恐怖の根源になっている

だから怖い

吸血鬼や狼男なんかの恐怖映画とは
比較にならない

幼児期の心細さというのか、全身が凍って震える
あの恐怖感は思い出すのも拒絶する

毎年お盆のころに限って、
こうした幽霊モノがテレビでも放映される

絶対に観ない

ワシは、ひときわ怖がりやかもしれんな

あの当時はちょうど私も就職した頃で
社会人になるのが少し怖かった

都会の群衆のなかで
ビクビクしていたような
覚えがあるな

休日には映画をよく観た

銀幕のなかでは、
強くてたくましい

ヒーローにもなれるし
悲劇の主人公にもなれる

暗闇は安らぎの場で
駆け込み寺でもあった

ポップコーンのにおいと迫力ある音響

豪華な座席にもたれて鑑賞する
今のシネコンと違って

雑多な匂いとすすけたような椅子で
食い入るようにみていた

でも、あの頃
映画に活気があったような気がする

映画が表現の場として存在感が強かった

映画に寄せる熱い情熱もみなぎっていた
深読みもして論争も盛んだった

あれは生きることへの情熱の裏返しだったのか

万博に始まる70年代は、団塊の世代が
社会に羽ばたき始めた頃だ

あれから40年、今や団塊がリタイアして
年金族になった

ちょうど72年の頃は、黄金期だったのだろうか

「映画評論」は1975年に廃刊になった


« 夏が過ぎて | トップページ | 怖いつぶやき »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/111086/41596690

この記事へのトラックバック一覧です: なつかしい本が出てきた(1):

« 夏が過ぎて | トップページ | 怖いつぶやき »

2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

日本ブログ村

最近のトラックバック

無料ブログはココログ