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2009年7月17日 (金)

高野山へ行った

世界遺産・高野山へ行った

といってもバス会社募集の日帰りの安直な旅
まあ、雰囲気だけでも感じてきましょうという程度であったのだが。

(でも、もう少し期待しておったが‥)

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大垣を8時頃出発する。
お客はもちろんアラ還以上で夫婦連れが多い

20数人でゆったりした車内
バスガイドなし。ただし運転手が二人で交代する

それにしても、とにかく高野山は遠い
紀の国・和歌山県の山岳地帯にあるんだ

日帰りで行くのが無謀といえば無謀かも

バスツアー名も
世界遺産高野山奥の院めぐりと四国西国霊場お砂踏み」
という長ったらしいタイトルだ

大垣から国道258号線を走り桑名東ICから東名阪道、
さらに亀山ICから名阪国道、天理、橿原、御所を経て
五条北ICから京奈和道で高野口大野ICをでて紀ノ川を渡り
高野山道路を登って高野町に到着するのだ。

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途中2回のトイレ休憩のみで、とにかくバスはひた走る
それでやっと午後1時ころ到着した

ざっと4時間もバスの中。往復で8時間ダァ!

アラ70のおばあさん達はその間ずっとおしゃべりしっぱなし
同級生か?やはりアラ70の3人の男は酒を飲んだり
菓子食べたり、あとの人らも何か飲み食いしたり
外の景色眺めたり
眠ったりの時間つぶしに暇もてあまし気味
012

じっとしていてはエコノミック症候群になりかねない状態
弘法大師に導かれへたすると
そのまま冥界へストレート直行の旅!
なんて冗談にもならん

まあ、全員無事に高野山についてやれやれという間もなく
すぐお昼ご飯です
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「宿坊赤松院での精進料理の昼食」なんて書いてあるから
少し期待してました
でもアレレ。
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ホント、情けない素朴な精進料理に間違いナシ!
お腹空いておりましたので完食はいたしましたが
あわただしさと日帰りバスの旅につきものの昼食のトホホ感
連れあいは、ガッカリした顔で少し手をつけただけ。

観光案内書に見る宿坊でのいわゆる精進料理の面影はドコにもなし
まあ、腹を立ててみてもしょうがない

昼食もそこそこにお寺の説明と参拝
また、バスに乗って3分。奥の院の駐車場に着く
ここでは高野山の専門ガイド(男)がついて案内してもらう
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このガイドが、なんとなく彦麻呂似で
話しっぷりはきみまろ風お笑い解説

とにかく、次から次へと説明が続き、
笑わせたり、有り難がらせたりでサービス精神は大盛だが
全神経を耳に集めていないと話題から取り残されて、ダメ印
他を見たり考えたりする余裕すらない

洗脳とはチト言い過ぎだが、くたびれる

ともかく、こんな調子だ

「天国と地獄」というのはおかしいのですよ
天国はキリスト教ですよ、仏教では極楽とか、お浄土ですよ

今日、皆さん、お数珠を持ってきた方、何人みえます?
11人ですか!あと手ぶらですか!

数珠、どうやって持ちます
こうやるんですよ、いいですか。


こんな具合に話の機関銃。バババ

もちろん私らは落ちこぼれで、後ろのほうにいます
すると
「あなた、もっと前に来て。ここ空いてるよ」
とにかく指図されるし、ありがたい豆知識をどんどん
投げつけてくれますがね

アラ還の認知症気味の私らには、ちと荷が重過ぎる

もっとゆっくり、少しだけでいいので
お家に帰ってもちゃんと覚えていられることをお願いしますわ
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まあ、そんな風にして奥の院を歩きます
とにかく右も左もお墓、お墓の団地です
もはや空きはなさそう。朽ちたお墓もあるし、最近のもあります
ナントカ工業とかの企業の物故者、
謙信、信長、秀吉、前田家なんて歴史的な武将から
芭蕉やら、戦没者慰霊塔、となんでもあり宗派も問わずです

古いお墓はいわゆる五輪塔で苔なんか生えて歴史を感じますね
それに敵味方どうしで闘った人が冥界では仲良くしてるんでしょうか

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耳も足も疲れたが、周囲に樹齢何百年という大杉が立ち並び、
大きく手を触れて元気を貰うのが精一杯の行為

あたりを死者の霊が飛び回っているようでもあり、
まさに魔界というのか霊場というのか、
確かに何か異様な雰囲気が漂い
とても一人では歩けそうもない

随分、歩いて奥の院の燈篭堂
その奥に弘法さんの御廟がある
空海すなわち弘法大師が即身成仏されたのが835年
それから仏の世界で生きておられ、毎日食事も運ばれているとか
その御廟前で手を合わせて
いわれたとおりに「南無大師遍照金剛」を唱える

でもちょっと、私ら浄土真宗門徒としては、多少抵抗感があります
まあ、空海さんは日本の仏教の先達ですから、親鸞さんも
ダメなんておっしゃらないはず。
心広いお方のはずだからね。
帰りは同じ道は通ってはいけないらしい
また、別のコースで駐車場まで歩く

さて次は、お砂踏み。
奥の院からまたバスに乗って数分のお寺・持明院
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弘法大師の四国88箇所と西国33箇所観音霊場が
ひとつにまとめられたところがあるのだ
石仏が1番札所から並び、その下に白い砂利石がある
手を合わせ足を白石に軽く乗せる

柔和なお顔や邪気払うお不動さま、お地蔵さま、十一面観音様など
一つづつ違うのだ。

例のヒコマロガイドが「セントレア空港に出張してお砂踏みをやりましたら
30万人の人が来ました」と自慢げに話す

ここをお参りしましたという印が必要な方は受付で200円で出します
何でもお金だ。
ハイ、パス!
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それにしても「高野槙」というのは美しい
木曽五木にある「コウヤマキ」と違うのだろうか

それともここが本場だから黄緑色が瑞々しくて
チョッピリ感動したな。

次はショッピング
またバスで数分のとあるお土産店で下車
高野豆腐は絶対買いといきたいところだが
ふだんあまり好きじゃないから
胡麻豆腐、佃煮(麩でつくったもの)を買う

土産といっても最近食べ物以外あまり買わないことにしている

個人での旅なら町を歩いて気にいった店に入って
ゆっくり吟味してなんてできるが、パック旅行はそれがダメ
この店以外寄る時間がない

再びバスの人になる
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「高野山の本当のお寺はどこ?」と、連れが聞く
「ああ、金剛峯寺だけど、今日は行かなかったな」

じゃ、ナニを見て来たわけ?と原点にもどると
けっこう思いつきであったとしばし反省?

そんなわけで高野山の日帰り旅行は
究極の目的もあいまいなままに帰途についたのでありました

高野山の奥の院やお砂踏みは
ちょっと私には
俗世への欲がまだまだありすぎて
真摯な気持ちで極楽浄土での再生を願うとため
手をあわせるまでには至らず
観光気分で世界遺産の風景、うまい精進料理なんて
いうことばかりで、少し安直な手段を選んでしまったようです

ただ、往復のバスの車窓からみる南大和の素晴らしい山並み
独特な大和の民家の瓦や白壁の美しいフォルムが
印象強く、ああこの辺りをのんびり歩いてみたいな
それが、今回の思いがけない収穫でありました
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高野山は明治まで女人禁制の真言宗の山岳の修行の場であり
気軽に来るところではなかったのです

もし、次に訪れるチャンスがあれば、雪が舞う寒い時期に宿坊で泊まり
壇上伽藍や金剛峯寺や町並みをゆっくり一人で歩いてみたいと思った。

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