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2008年9月28日 (日)

へたも絵のうち・熊谷守一展

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何年ぶりだろうか。岐阜県美術館

岐阜県庁近くにあり大垣からはさほど遠くないが交通の便はイマイチ。

ぜひ行ってみたいという強い意思がないと

こういう場所にはなかなか足が向かないものだ。


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9月12日から10月26日まで熊谷守一展が開催されている。

モリカズの絵は好きだ。

ちょっと出かけてみることにした。

白亜の美術館は晴天の日は特に美しくていい

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館内に入ると広いスペースがあり単純で分かりやすい

東京、京都、名古屋での大きな展覧会では人の多さに圧倒され
ゆっくり観られることむずかしいが、
こういう地方ではゆとりを持ってみられるのがうれしい

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会場入り口にあるポスターのタイトル
「いのちのかたち熊谷守一展」

「鬼百合に揚羽蝶」の絵がデザインされている

モリカズの絵は、始めてみると「へたな絵だなあ」が第一印象

幼稚園児が描いたようだ、なんて思える作品もある

私にだってこのくらい描けるわな、とも思える

今回もまずそんな印象から始まった

モリカズの作品を年代順にみていくと大きく変化している

初期の作品は自然や裸婦でもごく平凡なものが多い

有名な作品は、晩年のものが多い

形が単純化されスッキリしてくるのだ

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この「豆に蟻」なども有名なクマガイらしい作品だ

これは昭和33年(78才)に描かれたもの

熊谷守一は明治13年に生まれ昭和52年に97歳で亡くなっている。

岐阜県の東濃の恵那郡付知村(現中津川市)で生まれた

このふるさとにも記念館があり、数年前に一度行ったことがある

同じ美濃でも西濃と東濃は相当地域性が異なっている

西濃地方出身の画家といえば日本画の守屋多々志が有名だ

さて、このモリカズの風貌は仙人のようだ、と言われている

白い髭を伸ばし、何となく薄汚れたヌーボーとしたじいさん

女にモテたなんてこともなく、なるようにしかならんし、気ままに生きるんじゃ!

ただただ花や小動物など自然がめっぽう好きで、

観察ばかりして日々をすごす地味な画家

そう私は思ってました

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帰りに美術館の売店でこんな本「へたも絵のうち」(平凡社1100円)を買ってしまいました

さっそく家で読んでみるとこれが大変面白いんです

日経新聞の「私の履歴書」として昭和46年に掲載されたものですが、

それぞれのエピソードからモリカズの人間性がよく伝わってくきます

幼少時代のこと、画学生の生活など初めて知りました

それにしても表紙の絵「猫」のなんて幸せそうな姿なんだ。

伸びきった姿態が最高にリラックスしてうらやましい

クマガイ自身もこの猫と同化している

こんな文が出てくる
「‥私みたいなものは、食べ物さえあれば、なにもしないでしょう。犬もそうだ。‥
私は、名誉や金はおろか、ぜひすばらしい芸術を描こうなどと言う気持ちもないのだから、本当に不心得なのです。しかしそれがいけないとは思っていません」

「‥私はだから、誰が相手にしなくても、石ころ一つとでも十分暮らせます。‥」

ちょっとこんな人なかなかいませんよ

展覧会は会場にある絵画の鑑賞だけで終わらない

あの絵の中から私の共感する生き方がゾクゾクッと伝わる

止まれ!

‥ ‥

久しぶりに楽しかったな~

あなたも、クマガイの扉を開けてみてはいかが?

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