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2007年9月 7日 (金)

お月見の寺・行基寺

台風一過といっても爽やかさはなく、ムシムシして身をもてあますね

それでも、鈴虫が鳴いたり、夜になれば外は少しひんやりして
秋が近づいてくるようですね

秋の夜空を見るのも心落ち着きいいものです

名月鑑賞もまたこれからの楽しみです

芭蕉の句に
そのままに 月もたのまし 伊吹山」というのがあります

伊吹山と名月との風景を楽しみに大垣を訪れたが
到着が遅れてしまい名月が見られなかった

しかし、月がなくても伊吹山そのものが素晴らしい
と、まあこういう意味らしい

そんなわけで
お月見の寺とも言われる「行基寺」を訪ねた

大垣市と桑名市を結ぶ国道258号線
通称(ニーゴーパー)という

名神高速と東名阪道路をつなぐ重要路線で
大型トラックがスピードを上げて走るので怖い道路

木曽三川のひとつ・揖斐川と
養老山にはさまれた丘陵地帯を南へ走らせ
「道の駅」とJA市場を過ぎると
大きな看板が目につく

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山側へ入るので対向車と後続車に追突されないように
いきなり目もくらむ急坂で、ぼこぼこの道だ

そりゃそうだ
この急坂はお寺用につくられたらしく
馬力の弱い車なんかだとチョット無理かも!

途中に駐車するところはあるが、そこから歩くのも大変そうだ

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車を止めて歩くと目の前に現れた長い石垣と黒い塀
まるで城壁のようでもある

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石垣の横にはこんな奇妙な木が一本ある
不気味な印象だ

なんだろう、これは?
夏の終わりとはいえ、午後4時過ぎている
物音ひとつしない

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山門だ
ここが「臥龍山 行基寺」
名前のとおり、行基菩薩が開山したとかいわれる

その真偽はあまり詮索しなくてもよい、と思う
弘法さんも行基さんもいろんなところで耳にするし
まあ伝説といっては怒られるかもしれないけどね

しかし時代の変遷で一時期かなり荒廃していたときもあったが
興隆のキッカケは
江戸時代に尾張徳川家の支藩として高洲藩など3分家が生まれ
その高須藩主の菩提寺として、この行基寺が幕末まで続いたことによる

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本堂に続く石畳の左手にある階段を上がると高須家の墓所がある
しかし、道がくずれ危険なため立ち入り禁止となっていた

静かな境内に入り、来訪者用のボタンを押すと
住職?らしからぬ中年男性が登場

「資料館、だったか宝物館は確かあったようですが
見れますか?」

「いまはありません」といささかぶっきらぼうな答えが返ってきた

「庭園はみれますか?」
「どうぞ」

庭園の入園料を払う

本堂に上がり、右手から入ると大きな書院がある
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中庭は自然の岩を借景にした枯山水庭園
小さな滝が落ちている
静かだ
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薄暗い廊下を渡る
歩くとギシギシと音がする
時代の経過を感じるなあ

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お殿様が座ったであろう座敷
刀がそのまま置いてありビクッとする
なんか怖そう
このムードは少し不気味だね

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襖には徳川家の三つ葉葵の紋が贅沢に使われている
この紋所が目に見えぬか!下がりおろう!
なんて言いたくなるね

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どうだい!この景色は!
まさに絶景だね!
眼下に木曽三川が見えるよ

南東を見ると視界をさえぎるものが何一つない
遠く名古屋の高層ツイン駅ビルが見える

もちろん、お月見もバッチリだろうな


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それに庭園も素晴らしい
広々とした中での開放感というのか
お抹茶のんだりお酒を飲んで月を愛でる
いいだろうなあ!

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ところで、
美濃高須藩は尾張徳川家の藩主の後継者が絶えたとき
相続人として養子を出すという、まさにお家断絶をさせないため重大な
任務を負わされていたのです

したがって3万石とはいえ江戸城における格式は大変高かった
しかし、結局尾張藩からは一人も将軍を出していない

特に高須藩が有名になったのは幕末のこと
尾張の徳川慶勝、会津藩主松平容保、桑名藩主松平定敬達は
この高須藩の兄弟でそれぞれ養子に出されていたのであった

会津藩や桑名藩は不穏な京都での警護をあえて引き受けたのだ
しかし、
その後の薩長主体の明治政府が彼らをどういう扱いをしたのかは
歴史が語っている

そういう重い歴史と関わりを持つお寺でもあるのです

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眼下にみえる濃尾平野が日に映えて美しい

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帰りのまたまた奇妙で不気味な枯れ木を見つけてしまった
ナンジャ、これ!
変なのがあるよ この山には!

また秋の名月が見られる頃、来よう

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