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2007年9月 9日 (日)

「水になった村」を観た

水になった村」という映画を観た

038

巨大ダムに沈む徳山村に
最後まで暮らしていたジジババ達を
15年間にわたり
記録を撮り続けた映画である

東京・東中野で8月4日から公開され
徳山ダムの地元である大垣でも
昨日から
ロックシティにある
大垣コロナシネマワールドのみで上映されている

朝10時からの第1回目に入場
100人程度入れる会場に7~8割入っている
家族連れを除きほとんどが50代以上で
他の映画に見られないムードが漂っている

多分、徳山村出身者だったり親類縁者だったり
また、徳山に何らかの関わりのある人が混じっていそうだ

まるで昔のムラの「巡回映画大会」の雰囲気である
普段、映画なんか観た事ないような
化粧気のない赤黒い健康そのもののおばちゃんだったり
ともかく、和やかなムード

039

ともかく映画が始まった
乾いた土に水がひたひたと押し寄せる
このシーンから、もう私なんかグッときてしまう

そして小学校がだんだん水没、木々も消えていく
試験湛水が始まったのだ

「水になった村」のタイトル

水に消えた村でなく水になった村なのだ

監督の大西暢夫さんは、揖斐郡池田町に育ったカメラマン
昨年、大垣のスイトピアセンターで写真展が開催された

トークショーもあり大西さんを始め
ゲストでこの映画でも出ている
小西夫妻、広瀬さんも来られていた

朴訥ではあるが山の生活をかみ締めながら話される
一言一言が驚きと納得させられ
いったい生活の豊かさとはなんだろうか、考えさせられるのである

そんなことが重なり合って、懐かしくもあり、寂しくもあって複雑な思いで映像を観ていたのだ

山の自然の豊かなことと、おいしそうな食べ物が登場して
ほんとに食べてみたいな、と思った

古い漬物も蓋を空けて「嗅いでみ」て、強烈に臭そうだった

山の梨、わさび菜、栃ノ実、わらび、マタタビ酒、マムシ、などなど
それにしてもよくこれだけ食べられることだ

まあ、毎日畑や山に出て自然と暮らしているのだから
お腹もすくわいな

会場がゲラゲラの爆笑シーン、ポロリと涙が出そうになるシーン
都会の人にはどう映るのだろうか

失われてしまったかつての「ふるさと」が思い出される人もいるかも

大西さんがカメラを右手に持ち、話をしながら進んでいくが
この会話のオモシロさもまた魅力的だ

岐阜弁、といっても西美濃地方のことばなんだが
まるで違和感はない
だから、よけいに笑えるし、親近感もある

お経も浄土真宗の聞きなれた節回しだしね

そしてやはり家が壊されるところを合唱して涙ぐむ広瀬さん
昨日まで使っていたソースや調味料をもったいなさそうに
壊しはじめている家の片隅で整理する

やりきれない

そして
試験湛水の日にマスコミ・大報道陣のカメラの列を
大西のカメラがじっと捉えている

最後はふたたび水がひたひたと押し寄せてくる
鎮魂歌のように静かにおわる

90分がまたたく間に終わった

040

パンフレットを購入した(800円)
この中で、編集の方針として
大西さんが
「とにかく楽しい映画にしたい。
なぜなら僕の知っている徳山村は
本当に楽しい村だったから。」

巨大ダムの是非論より
ふるさとを失うことの意味を読みとって欲しい

そんなメッセージだった

参考までに
私のブログ「にしみの夢通信」の
2006年9月2日「ジジババ徳山物語を聞く」も見てください

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