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2006年10月 8日 (日)

おおがきビエンナーレ体験

都市の浮沈が激しい西美濃の中心都市、大垣市。
戸田十万石の城下町として、毎年開催されるのが十万石まつり。
今年はそれに合わせ「おおがきビエンナーレ」が始まった。

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(大垣駅前の案内板)

「おおがきビエンナーレ」と聞いても大方は分からない。
IAMAS(情報科学芸術大学院大学・国際情報科学芸術アカデミー)主催
のコンピュータを駆使したメディアアートの祭典というらしいが
これでもわからんよ。

ともかくいってみた。
駅前通りは「ホコ天」で人が一杯。
それぞれ参加企業などのみこしが勢揃い。
若い法被姿の社員が総出でみこしを担いだり、のぼりを持ったり。
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イビデン、太平洋工業、土屋組、ヤナゲン、サンメッセ、大垣共立銀行
など地元企業に加え、サンビレッジ、岐阜経済大学、大垣女子短大
など思い思いのみこしの行列。

{わっしょい、わっしょい」の掛け声。
車椅子、外国人もいる。
屋台もずらりと並んで久しぶりに大垣商店街にも人が集まってきた。
最近では珍しいことだ。

ところで、ビエンナーレのことだが
どこでやっているか、という情報がない。

駅前に特設案内所があったのでパンフをもらう。
スタンプラリーの台紙、ビエンナーレ新聞、それに「クロッカス」通信など。

それによると作品展示会場7.イベント会場4、など全部で16もある。
一番近い新大橋会場にとりあえず行く。
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入り口に『物乞いロボット2号』というのがある。
なんかしゃべって手が出たり引っ込んだりする仕掛けの手作りロボット。
でも、あまりに安っぽくて注目されない。
理念だけが浮いているな。
愛知万博で目が肥えているからこんな「ロボット」じゃあ
見向きもされんわなあ。

建物の中に入る。
パソコンが3台。
ディスプレイはお絵かき、じゃない字書きクイズのようだ。

若い女性が説明してくれた。
それによると、在日ブラジル人(特に子供)のために日本語を楽しく覚えるための学習ソフトを開発した。
そのデモだということらしい。
この女性は東京出身で、IAMASに入学するため大垣に来ました。
7年もたちましたとのこと。
へえ、そうなんだ、と妙に感動する。
けっこう地味な仕事?しているんだ。
もっと、PRしてもいいのに、と思う。

次の会場は、大垣城の南にある武徳殿だ。
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玄関横の敷地に、羊の群れがいる!
なんだろう?
木造の古い建物でくつを脱いで上がる。
あの羊群は、
『羊飼いプロジェクトin大垣』という作品?らしい。
顔のない羊のパネルを市内のあちこちに「放牧」し
その映像を記録する、そして放映するというもの。
ムー、わからん。
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けど、なんか面白そうだ。
『三人三脚』というのもあった。
パソコンが3台あって画面上にはアームが3つのロボット。
3台のマウスでアーム(足)を動かしていくという遊び。
1つの体を3人で共有して活動する体験ゲーム。
3人でやる目的が決まらないと勝手に動かしてるだけだ。
楽しいけど、
それほど驚きはないな。
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『じゃんけんー勝者なきゲーム』
3人の手が映し出されている。
最初、意味が分からなかった。
じゃんけんしているだけの映像。

しかし、ずーと見ていると
じゃんけんは、グー、チョキ、パーか
グーばかり、チョキばかり、パーばかりの
4通りの繰り返しだということがわかる。
つまり、誰も勝てない。誰も負けない。
勝者なきゲーム、っていうわけ。
これは、なんとなく面白い。
比ゆ的でもある。

次の会場は十六銀行大垣支店旧店舗だ。
ここは別の意味で興味があった。
建物の中は、薄暗い。

かつて銀行の窓口として機能していた支店は
間仕切りがないガランとした空間そのものだ。
突き当たり壁に金庫だ!
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映画の銀行襲撃シーンをほうふつとさせる。
手で触ると冷たい感触。
そして金庫室に入る。
『五つの証拠物件』という作品。
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頑強な鉄格子のなか、事務的なキャビネットが置かれて
空いたケースにパソコンが1台。
内容不明の映像が映っている。
またまたわからん。

『テーブルの上の白雪姫』
これは、白いテーブルにある黒点に手をかざすと
影絵のように、白雪姫や小人たちが動き
物語が展開していくもの。

説明してもらいそのことがわかった。

ふぁー、疲れたよ。

どの会場も、どの作品も、なにやら観念的で
ひとつひとつ考えることが面倒になる。
メディアアートだ、なんていうけど
日常と乖離しすぎている。

会場に来るのは、好奇心モリモリか、近所の子供。
作品より、休憩用においてあった、三角形の車輪が付いたイスに
乗り回して子供たちは楽しんでいたのが印象的だった。


会場の外、駅前通りでは、カラフルなおみこしが
威勢良く通過していく。
観客の背中で展開しているビエンナーレは忘れ去られている。
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そりゃ、バーチャルな意味不可解な世界より
目の前で繰り広げられる現実的なお祭りのほうが
圧倒的に魅惑的で心ワクワクだろう。

このふたつの世界をあえてドッキングさせた試みはどうだったか。
空き店舗、シャッター街に異質な空間を注入し
祭りという起爆剤で一気に街を再生させようとする意気込みは
なかなかアイデアとしてはよい、と思う。

まあ、楽しかったという感想が残れば一応、成功といえるかな。
まだ15日まで開催されているから他の会場も行ってみるかな!

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