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2006年9月24日 (日)

中仙道を歩く/落合宿~馬籠宿

落合川にかかる下桁橋を渡ると急な坂道が続き息が切れる。
断続的に民家や竹やぶがあったりする。
十曲峠である。
Photo_66
平坦になり、左にカーブすると山中薬師
いわゆる医王寺に着く。
本尊は薬師如来さま。
傷に効く狐膏薬が江戸時代は名物だったとか。
いつの時代も病気と死は苦だ。
特に旅に病む者が多い。
先を急ぐ者も手を合せて通ったであろう。
Photo_67
秋らしく、コスモスが咲いていた。

道がふたつになり右手の坂を上がると石畳が続いている。

Photo_68
案内表示に「中仙道落合の石畳」とある。
しかし、ちょうど道を塞ぐようにして7~8人の男が清掃作業している。
うっかり通り過ぎてしまうところだった。
「石畳はこちらだよ」と声を掛けてくれた。
どこかのボランティアグループがゴミ袋を手にしていた。
そして入り口で全員が記念写真をパチリ。
「滑るから気をつけてね」
「ありがとう」
Photo_69
雨に濡れて、石が黒くひかる。
日が射す部分と陰になる部分とのコントラストが絵になる。
言われたように、確かに滑りやすい。
慎重にゆっくり進む。
中年の夫婦に出会う。
「こんにちわ」「どうも」のあいさつ。

石畳はかなり整備され、年数も経過して苔が生えていたりもする。
江戸時代はわらじ履きだから滑らなかったのだろうか。
今の靴は滑りやすく相性はよくないようだ。

いっぱい荷を乗せた馬や牛は砂をまきながら石畳を進んだらしい。
泥んこ道よりは歩きやすかったかもしれない。

Jpg_18
峠を上がったところが国境。
美濃から信濃に入る。
「是より北 木曽路」
有名な島崎藤村の碑がある。
ここからいよいよ山の中の旅が始まる。
そういう気分でここから美濃路を振り返る。

Jpg_19
新茶屋がある。
かつては立場であった。
今は2軒の民宿になっている。
ひっそりしている。
江戸時代、この街道が賑わっていた頃は
馬籠の宿役人はここまで西国大名や尾張藩使者を迎えたり、見送ったりしたのだ。
美濃や尾張の経済文化がこのルートで入ってきた。


Photo_70
ここから道は広くなっている。
濃飛バスが1日3本ある。
しかし観光客らしき人はいない。
静寂につつまれている。
Jpg_20
街道筋にはこうした水飲み場がある。
旅の人への心づかいである。
冷たい水で一息ついたことであろう。
今はあまり生水は飲まなくなった。
ペットボトルのミネラルウォーター世代だ。


Photo_71
諏訪神社の横に碑がある。
「夜明け前」の主人公青山半蔵のモデルといわれる人
藤村の父・島崎正樹の碑である。

Photo_72
荒町や馬籠城跡を通る。
「夜明け前」に書かれている地名の配置関係がよくわかる。
歩くことの意味はここにもある。
マイカーでは見落としてしまう目が養われる。

石屋坂は馬籠宿の南入り口にある。
この坂を登ったところが駐車場で観光客でごった返している。
しかし、
不思議にも、ここまでは誰もこない。

Photo_73
相変わらず、馬籠宿は大勢の人でごった返している。
藤村記念館を中心に歩いて、五平餅やそばを食べて
記念写真を撮って、わいわい雑談して
お土産買ってさっさと帰っていく。

地元はこの現状をどう感じているのかな。
木曽11宿の最南端の宿場町。
しかし、今やこの馬籠は行政的には岐阜県だ。
信州の馬籠ということばが消えていこうとしている。

藤村翁は、このことを知ったら何というだろうか。

槌馬屋資料館に入る。
「夜明け前」関係資料、幕末に近い当時の行政、歴史文献や書がガラスケースに収められている。
貴重な資料らしいが、あまり手が入っていないのか管理状態がよくない。
それに、こういうものは説明者がいるといないとでは格段に違う。
ただ、入館者が少なく台所は苦しいようだから
それもかなわないと思えた。

街道沿いに多くの民宿がある。夜の明かりが灯る馬籠も一度見てみたいものだ。

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