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2006年7月20日 (木)

パンク修理

おやじの背中(5)

親父は十代の頃に名古屋の自転車屋で小僧をしていたらしい。
らしいというのははっきり聞いたわけではないからだ。

しかし、パンク修理の手馴れた姿をみているとなるほどと納得させられた。
まずどの部分に穴が開いているのかを調べる。

自転車をヨッコラショと逆さにする。
洗面器に水を張って、リムからはずしたタイヤを水につける。
穴が開いているとぶくぶくと泡ブクが出る。
そこがパンク箇所だ。

チューブの穴の開いた周辺を軽石でこすってザラザラにしておく。
そこへゴム糊を塗る。

適度の大きさに切ったゴム片を貼り付けて乾燥するのを待つ。
再び、元にタイヤを納めて完成である。
その一連の工程を子供の私が興味深く見ている。
完成すると「へ~」と感心する。

親父は結局自転車屋にはならなかった。
どれくらい奉公に出たのか知らないが
パンク修理は趣味のようなものだった。
頼まれたりすると近所の自転車も直したりした。

自転車に乗ってもう一台の自転車を引っ張ることも得意だった。
時々、もう一台を移動させるのに歩いて行かず自転車で行く。

帰りは当然2台を操ることになるが右手で自分の自転車を操作しつつ
左でもう1台のハンドルをつかんで器用に走らせる。

まあ、けっこう昔の人はこれができた。
今はほとんどできない。

車に積み込んで運んでしまうからだ。
パンクしても自分で修理する人もほとんどいない。

直せば十分使用可能なものでも簡単に捨ててしまう。
「もったいない」と思わなくなったのか。

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