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2006年6月 8日 (木)

落花生

おやじの背中(2)

駅前商店街にたった1軒落花生を売る露店があった。

仕事帰りおやじはよく落花生を買った。それも薄皮付きのものだ。歩きながら手でつまんでこするようにして薄皮をむく。それを口にポイッと放りこむ。香ばしい匂いがする。

さすが全部は食べきれないので残りは家にもって帰るのだった。ポケットから落花生の入った茶色の袋を「ほい」と言って子供たちに渡してくれる。

薄皮が時々ついて畳に落ちる。おやじの真似して食べるとぽくぽくして美味かった。

私が成人してからのこと。1軒しかないその店で買ってみた。店のおばさんは袋に入った落花生に少しおまけをしてくれた。おやじと同じようにして歩きながら食べてみた。少し恥ずかしかったが何ともいえず良い気分だった。

今では、その店も閉鎖されて跡形もない。
たまにその通りを歩くとおやじのことが少し思い出される。

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